悲しい気持ち

新聞に流通業界の人の談話が載っていた。
「通常時、リスクを避けるために在庫を持たないようにしている。
だから、今回のような非常時には在庫がなくて困っている」
といった内容。

正直、これを読んで、「ふざけるな！」と思いました。

普段は物流の川上の商社などに在庫を押しつけておいて、
こんな時になって、困った、助けて〜って、
言ってるように聞こえます。

仕事柄、流通業界の本社は、物流を全然コントロール
できてないような気がしています。

末端の店舗は、本社からの指示で、特売をうったり、
メニューを決めたりして、発注をしてきます。

でも、特売をいつするのか？などの情報が、受注元には
なかなか入ってこないのです。

昨日も、ある地方で、通常の３倍くらいの発注がきた商品があります。
しかも、在庫がかなり少ないものでした。
担当者に問い合わせると、「特売しているから」
とのこと。

愕然としました。
その地域は被災地ではないです。
でもかなり遠いので、足りない商品を補充するのは、
トラック、ガソリン不足の今、かなり難しいのです。

もし、その流通業者さんが、自分で在庫を持っていたら、
絶対に、その商品を特売にはしませんよ。

通常時ならともかく、こういう時期に、特売しなくても、、、
と思いました。

そして、消費者のみなさんも、どうか買い占めを止めて下さい。

買い占めをすることで、「特需」を狙った、心ない企業を
儲けさせてしまいます。特売だからと言って、余分に買わないでください。
商品補充のために他地域に車を走らせれば、
被災地へのトラック、ガソリンが、どんどん減ります。

長くは続かないはずです。
少し我慢しましょう。